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 タケダ化成品株式会社
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 塗膜試験

何が知りたいのか?
主な項目
塗料に関して
①容器の中での状態
②作業性
③粘度
④乾燥性
塗膜に関して 外観 ①隠蔽力
②色
③光沢

性能 ①硬度
②耐屈曲性
③膜圧
④密着
⑤耐候性
⑥耐湿性
⑦耐薬品性
⑧耐汚染性
⑨耐衝撃性
⑩耐水又は耐塩水性
⑪耐食性

・容器の中の状態
  目的
   塗料中に異物(ゴミ、水分など)の混入がないか著しい顔料沈殿がないかをチェックする。

  試験方法
   容器の口を開き、棒などで中味をかき混ぜてみて容器の底の沈殿状態、沈殿物のほぐしやすさを見る。


・作業性

  目的
   塗料が指定された条件で塗り作業に支障がないかどうかを調べます。

  試験方法
   それぞれの塗料の規定に定められた条件で塗り作業をおこなう。


粘度
  目的
   塗料の粘性の目安となる物で使用時の溶剤希釈率にも影響する。

  試験方法
   ①粘度測定にストーマー粘度計がよく使用される。これは分銅の重さと秒数より換算表からKU値を求める
   ②希釈塗料の場合にはフォードカップを使う場合が多い。
   いづれの場合にも液温の影響が大きいので、規定温度に合わせるか、測定時の液温を測る必要がある


乾燥性
  目的
   塗料が塗りつけられた後粘着性を失い、固体状の塗膜を形成するまでの乾燥時間を試験して乾燥の程度
   及び種別によって指触乾燥、半硬化乾燥、硬化乾燥に分けて表す。

  試験方法
   ①指触乾燥
      塗面の中央に指先をそっとふれてみて、指先が試料で汚れないときは試料は指触乾燥の状態になって
      いる物とする。
   ②半硬化乾燥
      塗面の中央に指先で静かにそっとこすってみて、塗面に擦りあとがつかないときは試料は半硬化の状態
      になっている物とする。
   ③硬化乾燥
      試験片の中央を親指と人差指とで強くはさんでみて塗面に指紋によるへこみがつかず、塗膜の動きが
      感じられずまた、塗面の中央を指先で急速に繰り返しこすってみて塗面に擦りあとがつかないときは、
      試料は硬化乾燥の状態になっているものとする。


隠蔽力
  目的
   塗膜が下地の色をどれだけ覆い隠すのかの判定

  試験方法
   試料と見本品を塗った別々のガラス板を並べて塗面が白地と黒地とに接するように試験用地板に重ねてみて
   肉眼で比較判定する。



  目的
   特に上塗では色は重要な機能の1つであり、許容範囲に入っているかをチェックする。

  試験方法
   標準見本板と同一条件で塗装された塗板とを比べて目視(太陽光に対して45度、または専用ライトを使用)で
   判定する。また色差計による方法を併用できるが最終的には目視である。


光沢
  目的
   艶の程度を示すもので半艶、艶無し(完全艶消)など満足しているかチェックする。

  試験方法
   入射角と受光角がそれぞれ60度の時の反射率を測定して、鏡面光沢度の基準面を100としたときの百分率で
   表す。またはグロス計を使用する。
   ※艶は焼き甘の時に艶が出、焼き過ぎの時に艶が落ちる。粉体の焼き甘はアセトンで拭くとわかる。


硬度
  目的
   塗膜架橋度(硬さ)のめやすとして使われる。

  試験方法
   JIS S6006で規定した鉛筆(9H~6B)の先端を#400研磨紙で平らにした物を用いて、1kgの荷重で45度
   の角度で前に押し出すようにして、塗膜が破れない最高の硬さの鉛筆をもってその硬度とする。
   (硬い)  9H ← H → 6B(軟らかい)
   ※但し、素材が硬いものでないと計れない。)


耐屈曲性
  目的
   特に折り曲げ変形に対する影響をみる。

  試験方法
   屈曲試験器を用いて試験板を折り曲げ、この時に生ずる塗膜の伸びによるわれの抵抗性を調べる。
   折り曲げの直径の小さい方が伸びが大きい。


膜厚
  目的
   塗料が性能を発揮しているかまた膜厚によって、色、光沢も変わってくる為。

  試験方法
   電磁式膜圧計など所定の膜圧計と試験板で測定するまた、塗装膜厚に応じて標準膜厚に応じた標準厚板を
   選ぶ事も必要である。また、これは導電性の物のみ有効で表面を何箇所か測定しその平均値で測る。
   破壊と呼ばれる試験方法は塗膜をカッターで切り、カッターの目盛りで測る方法。電磁式の使えない
   プラスチックなどで使われる方法である。
   ウエットゲージと呼ばれる試験方法は塗料が濡れているうちに測る方法で目盛りのついた測り機を使い
   コロがして塗料のついたところを測る。10ミクロン単位のおおざっぱな測り方の為、現在ではほとんど使
   われていない。


密着
  目的
   塗膜の付着性を調べる。

  試験方法
   ゴバン目試験。付着性を調べる簡単な方法で、特殊な機器を必要とせずに行える試験である。
   旧JISK5400の基準では塗膜にカッターナイフで1mm間隔にキズをいれ、100個のマス目を作り、その上から
   セロハンテープで厚着して瞬間的に引きはがし、塗膜のワガレ状態を調べる。
   キズはカッターガイドを使うとやりやすく、塗料を塗ってから一時間以上後に必ず行う。表示は100/100と
   はがれた分だけ数が99/100と減って表示される。
   現在の新規格JISK5600では塗膜にカッターナイフで2mm間隔にキズをいれ、膜厚又は素材によって60~
   120個のマス目をその上からセロハンテープで厚着して瞬間的に引きはがし、塗膜のワガレ状態を調べる。
   表示方法などは旧規格と同じであるが塗装してから16時間後以上たってから行う。


耐候性
  目的
   天然暴露にたよらずに人工源を使用して日光暴露より過酷な環境で耐候性を調べる。

  試験方法
   促進耐候性試験の試験機の光源の種類を大別すると次の三つになる。
   紫外線カーボンアーク灯、サンシャインカーボンアーク灯、キセノンアーク灯の三種類。
   試験片は試験機ちゃんバーの内側に取り付けられ、紫外線に暴露される。また、紫外線と共に試料に湿潤・
   乾燥の交互サイクルを繰り返し与え、劣化を促進する方法がとられている。
   天然暴露に対する促進率は一概にはいえない。


耐湿性
  目的
   湿気の多い環境での耐久性をみるもので、日本は外国にくらべ一般に湿度が高く重視される。

  試験方法
   高湿度に維持した密閉されたボックス内(普通50℃、95%R・H以上)に塗膜を入れ、規定時間後取り出して
   ふくれ、はがれ、白化、軟化の有無を調べる。


耐薬品性
  目的
   酸・アルカリの雰囲気にさらされた場合などに対する代用特性である。

  試験方法
   規格に定められた酸又はアルカリ溶液に浸漬し(普通20℃)規定時間後に取り出して水洗いし、2時間
   乾かした後塗膜を調べる。


耐汚染性
  目的
   家電関係でよく行われる実用試験である。

  試験試験
   常温でマジックインキ、口紅などを塗膜上にマーキングして規定時間放置し、その後ベンジンあるいは規定
   溶剤でふきとり、完全に取れるか、その程度を調べる。


耐衝撃性
  目的
   塗膜の付着性の中で、特に衝撃的な力に対する影響をみる。

  試験方法
   塗膜の表面に球体が衝突したときの衝撃抵抗性と、われ、はがれができるかどうかで調べる。
   おもに衝撃変形試験機を使用し、衝撃の強さは球体の重さと落下距離とで調節する。

耐塩水又は耐水性
  目的
   塗膜の耐塩水または耐水性を調べる。

  試験方法
   試験片を塩化ナトリウム溶液又は水に浸してふくれ、はがれ、白化、軟化の有無を調べる。


耐食性
  目的
   耐食性を促進して調べようとするものでがるが、促進度合は条件によって異なる。

  試験方法
   耐塩水噴霧試験(SS又はソルトースプレー式)で5%食塩水を35℃に保った密閉型ボックス内で噴霧している
   中に、塗面にスクラッチをいれて静地し、一定時間後に取り出して、スクラッチの部分やその間近または
   全体の錆の発生程度を調べる。
   ソルトスプレー式より厳しい試験でキャス試験がある。方法は同じ高ぎ酸に液体を替えたもの。
   但し、アルミなどでは、ソルトスプレー式で悪くてもキャスでは良い場合があり、必ずしも比例するとは、
   限らない。
   又、塗膜性能でなく前処理の性能の差もでていると言われている。

 

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